当館ではテキスト、画像、音楽などマルチな媒体を駆使して
「イヤげなるもの」を蒐集、展示しております。
「いやーん」と言いながらも顔は笑ってしまう
「うげー」と言いながらも視線が外せない
「心地よい嫌悪感」
「苦笑の快楽」
それが「イヤげ」です。
くだらない、下品な、馬鹿馬鹿しい事項を真剣に探求すれば
世の中に本当につまらないものなど、意外とないことに気付きます。
そしてまた
世の中の「普通」や「常識」など、意外と妄想と大差ないことに気付きます。
イヤげの心は子供の心に似ているかもしれません。
子供は下品で残虐で馬鹿馬鹿しいことが大好きです。
しかしそれは大人も同じこと。
大人は子供の上にいろいろ積み重ねていくものですから
子供の部分は決してなくなるわけではないはずです。
下品で残虐で馬鹿馬鹿しいことを否定することで大人であることを主張する者は
大人になったのではなく「つまらない人」になっただけではないでしょうか。
さて
御託はこの辺にして
いくつかの例を挙げてイヤげを比較検討し、締めくくることにします。
無尽蔵に無造作に無責任に拡がるイヤげの博物館を
どうぞ心ゆくまでご観覧ください。
館長・毒ラスカル
例
●食べ物をおいしそうに見せる撮影技術を研究→非イヤゲ
●食べ物をいかにもまずそうに見せる撮影技術を研究→イヤげ
●人間の言語認識能力を内蔵したロボットを開発→非イヤゲ
●それを駆使してダジャレを排出し続けるロボットを開発→イヤげ
●奈良の大仏と鎌倉の大仏を美術的側面から比較→非イヤゲ
●奈良の大仏と鎌倉の大仏を生物学的側面から比較、さらに戦ったらどちらが強いか検討→イヤげ
●首都に1000発のテポドンが投下された場合の被害を試算→イヤ
●首都に1000食の天丼が投下された場合の被害を試算→イヤげ
それでは各展示室をご覧ください。