帰化生物

2001.7.2の日記より

 

突然ですが、帰化生物って知ってますか?

外国から人間の手で持ち込まれ、国内で野生化して根付いてしまった生物のことです。

環境の異なる異国の地で繁殖、定着することはとても難しいものです。

裏を返せば、帰化に成功した生物というのは並外れて適応力、繁殖力に優れた種であると言えます。

そういう生物はその強さゆえに、往々にして昔からそこにいた種(在来種)との生存競争に勝ってしまいます。

在来種の繁殖に著しく悪影響を及ぼすことが多いのです。

 

では、現在日本に定着して問題化している帰化生物をいくつか挙げてみましょう。

 

セイタカアワダチソウ

 

ブラックバス

 

アライグマ

 

マングース

 

アメリカシロヒトリ

 

アメリカザリガニ

 

 

 

 

 

アメリカ兵。

 

 

またやっちまいました。

 

小学生で事件起こしてあれほど叩かれたのに全然懲りてない。

 

明らかに在来種の繁殖に著しく悪影響を及ぼしています。

 

北海道で捕獲されたアライグマがどうなってるか知ってますか?

 

全て殺処分です。

 

それはともかく、

自分たちが両国の鎹(かすがい)とならねばならないことを自覚してほしいものです。

 

 

で、こっからが今回のネタ。

 

農業試験場の友人と話していた時。

「アメリカ原産の帰化植物でね、ナスビによっく似てるけど周りの植物にすごく被害が出るのがあってね」

 

へぇ〜

 

「その名前がね〜」

 

うんうん

 

 

「ワルナスビ」

 

 

そのまんまじゃん!!

 

和名をつけた学者さんのセンス、ステキ過ぎです。

 

ナスビ

画像提供「Botanical Garden

 

ワルナスビ

館長撮影

 

葉っぱギザギザだし、茎にトゲ生えてるし。

 

こいつ、確信犯に違いない。

 

さらにこのワルナスビ、実には毒があります。

 

ジャガイモの芽にも含まれているソラニンサポニンなどが含まれ、家畜などが誤って食べたりすると中毒します。

 

そして地中深く地下茎を張りめぐらせ、その旺盛な繁殖力で周囲の在来植物を駆逐し、地上部分が除草されても地下部分がある限り復活する。

 

なんて悪いんだワルナスビ。

 

 

ほら、あなたの庭にもワルナスビの影が…。

 

自然のデザインとそこに素直に目をつけた命名者に拍手。

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