特別編

 

EVIL CROSS

〜あくのじゅうじか〜

2002.11.12

 

「旅の恥はかき捨て」

 

では

「旅の悪行」

は、どうであろうか?

 

 

ロンドンに着いた次の日の朝

何をするかは初めから決まっています。

 

大英博物館を目指す

 

ロンドン市内を最も効率よく移動できるのは、間違いなく地下鉄です。

ストライキさえなければ、何の煩わしさもなく目的地まで運んでくれます。

ストライキさえなければ。

 

宿泊ホテル最寄の地下鉄駅Old Streetは朝の通勤ラッシュがようやく収まりかけてきた感じでした。

ホワイトボードには前日のストライキをお詫びする旨が書かれていました。

まったくおかげで前の日は大渋滞。3時間近くもバスに閉じ込められていました。

ロンドンの地下鉄は市内中心部から同心円状にゾーンというものに分かれていて、同一ゾーン内ならどこで降りても一定料金というシステムです。旅行者が行くような場所はだいたい最も中心のゾーン1におさまっているので料金で混乱する心配はあまりなさそうです。

自動券売機でゾーン1の切符を

 

 

買えない

 

機械が動いていない

 

他の券売機も動いていないようです。

 

もしかして券売機は9時半からしか開かないとか

ラッシュ時はみんな定期だから開いてないとか

 

異国の地で初めての地下鉄

常識が分からないので非常識な発想も非常識だと否定できません。

「んなわきゃねえだろ」というつっこみも

「いや、もしかしたら」に変わっていきます。

 

とにかく今は券売機が使えないのは確かです。

ここは窓口で購入することに。

 

「ゾーン1のチケットくらっさい」

 

「#$%&\*@♂♪♭卍♀★(^-^)/☆!」

 

「…ぱ、ぱーどぅん?」

 

「(^-^)/#♪☆\♭&♂♀★$%*des@卍tion!」

 

駅員こっちが英語に不慣れな旅行者と分かっていても容赦しません。

いや、これでも分かりやすく言っているのか

とにかく何を言っているのかわからず混乱する私

しかし、彼はプラットホームに下りる階段を指していた。

そしてみんな改札機を切符を通すことなくパスしていきます。

 

まさか

ホームに下りると切符を売っているのか

 

とにかく駅員が通れと示している以上ここは切符無しで通ることに問題はないはず。

改札をスルーしてプラットホームへ。

 

 

切符売ってないぢゃん。

 

ちなみに切符を買わずにキセル乗車した場合、£10の罰金を取られます。

 

頭の中では「大混乱大混乱」と混乱妖精が大根を持って小躍りしています。

 

そうこうするうちにホームに迫る地下鉄。

 

開くドア

 

とりあえず乗ってしまおう

とにかくホームに切符売り場がない以上目的地の駅まで行くより道はないはず。

意を決して乗り込みます。

 

途中1回の乗り換えを経て大英最寄のTottenham-Court Road駅へ。

 

さあどうする

 

駅員に切符がないのがばれれば罰金£10。

 

次々と改札を切符を通して抜けていく人の列。

 

とりのこされたら怪しまれる

 

今ここで目立つ行動はやばい

 

この人の群と同化しなければ

 

あのおばさんの後ろについていこう

なるべくぴったりついていこう

 

おばさんが切符を入れる

 

改札のゲートが開く

 

おばさんがゲートを通る

 

改札のゲートが閉まその前に私がゲートを通る

 

 

改札のゲートが閉まる

 

 

 

無賃乗車しちゃいました。

 

 

次の日、Old streetの券売機は昼前に行ったのに相変わらず閉まっていました。

そして前日ストライキのお詫びが書いてあったホワイトボードには

 

只今チケットの発券が出来ません

目的地(destination)の駅で運賃を精算してください

 

 

単なる故障かい。

 

destinationが聞き取れなかったのが敗因だった模様。

そしてラッシュで混み合う時間帯だったのが勝因だった模様。

 

 

 

旅のプチ悪行

 

かき捨てていいですか?

 


 

JAPANIMATION

2002.10.23

 

大英博物館の向かいの通りに漫画やキャラクターグッズを扱う店を発見。

入り口近くのフィギュアコーナーにはスターヲーズや指輪物語にまじって日本の漫画のアクションフィギュアが当たり前のように置かれていました。

 

奥のコミック売り場で、棚の半分近くは日本漫画によって占められていました。

映画ではハリウッドにかないませんが、二次元メディアでのMade in JAPANは最強です。

「DRAGON BALL」などはそのままのタイトルで通用しますが、中には英語用のタイトルをつけている作品もあります。

そこで来館者様に問題。

 

次の漫画の原題を答えなさい

(答えは設問の下の行をクリック反転させると見えます)

 

一問目

PARASITE(PARASYTEだったかも)

「寄生獣」

二問目

BATTLE of The PLANETS(これは大ヒットが日本でも紹介されていた)

「ガッチャマン」

三匁

BLADE of The IMMOTAL(これは中身知ってる人なら分かりそう)

「無限の住人」

ジャンプやサンデー以外のシブい青年誌に連載された作品でも、しっかり英語版が発売されていたりします。

日本漫画ばかりで構成された月刊の漫画雑誌(単行本でなくて)もあり、中身はジャンプ漫画から花ゆめ系の少女漫画まで様々なジャンルが一緒になってました。

あの「BASTARD!」とぶりぶりのラブコメが一つの雑誌に連載

日本なら激しく教育的指導を受けそうですが、こちらではある程度の歳になったオタクが読むものだからか全く問題にはされないようです。

 

そして数ヶ月前の「週刊少年ジャンプ」が日本円にしてなんと3000円超。

ほとんどコレクターズアイテムとしての扱いを受けているようです。

 

繁華街にゲーセンを発見。ロンドンのゲームが見てみたくて入ってみました。

 

KING of FIGHTERS

 

ストリートファイターZERO3

 

鉄拳4

 

バーチャファイター4

 

日本の格ゲー大流行り。

 

1ゲーム£1で、相手が向こう側の台に座る通信台(いわゆる対戦台)はなく、大きな画面を前に二人並んでプレイするタイプでした。

仲間内でわいわい交代しながらやるのが主流のようです。日本に多い一人で黙々と勝ちつづけるゲーマーさんは見ませんでした。

タワレコやヴァージンのゲーム売り場も、ハードはほとんど日本製。新作ソフトの棚には「鬼武者2」。

ロンドン名物二階建てバスでさえプレステ2の広告を着けて走っています。

 

以前このコラムで日本最大の輸出品はオタク文化であると書きましたが、あながち間違いではなかったようです。

 

そのうちMOEとか世界共通語になったりして。

 

 

BASTARD!…萩原一至原作の超ド級スケールファンタジー劇画。かなりえろっちい。

MOE(「萌え」)…キャラクターへのファン心理、さらには恋愛感情を表す用語(だと思う)。

 


 

Music of the Night

2002.10.16

 

本文の前に英国の通貨について(知ってる人は飛ばしてください)。

 

英国の通貨単位は£(ポンド)、補助単位はペニー(複数形ペンス)。

1£=100pで、通常£1.75(=1ポンド75ペンス)のように表記します。

ちなみに為替上は1£=200円弱ですが、商品価格の感覚はだいたい1£=100円くらいです。

 

以上を踏まえた上で本文をどうぞ。

 

 

昼間は一日中博物館を徘徊していた私ですが、夜は閉館してしまうので外に出されます。

ロンドンはまた劇場の多い街。

夜の劇場街をぶらぶらしていました。

 

ちょうどHer Majesty's Theatreの近くまで来たので、足を運んでみることに。

ここ、あの「オペラ座の怪人」のホーム劇場(という呼称が正しいかは疑問)です。

ソロですっかり有名になったサラ・ブライトマンの主演で16年前に始まって以来、各国の劇団が各地で上演してきましたが、オリジナルはずっとここで上演されていたのですね。

私はこの初演版キャストのCDを所持していますし、劇団四季のも見ました(怪人がチビでかっこ悪かった)。

しかしまあ、絶対高いに決まってるし。劇場を見られただけでよしとしよう。

と、通り過ぎようとしたら入り口前の立て看板が目に留まりました。

 

TODAY'S PERFORMANCE

7.45

 

本場のThe PHANTOM of the OPERAが£7.45

日本円にして約1500円

 

安い。

 

開演近くなると当日券を半額で売り出すチケットブースがあると聞いていたが劇場でも安く買えるのか。

これは見なければ損だ。

開演まで2時間弱

売り切れる前にチケットだけ買っとこう

そう思って中のチケット売り場へ。

 

一番安いのくださーい

 

 

20ポンドになります。

 

 

 

え?

 

「外の看板には£7.45て書いてある」

と訴えようとしましたが、英語が出てきません。

 

いつの間にか背後にはお客の列。

 

 

むう…トラベラーズチェック使えますか?

 

 

20ポンドでも約4000円、日本で劇団四季のを見ることを考えるとこれでも十分お買い得です。

この際なのでオリジナルを見ていくことにしました。

 

レシートとチケットを渡しながらレジ係が言いました。

 

 

開演は7時45分からです。

 

 

 

この時ほど、己の英語力のなさを祝ったことはありません

 


 

LIVE IN UNDERGROUND

2002.10.10

 

ロンドンの地下鉄、通称Tubeの駅にもストリートミュージシャンがいます。

あっちこっちからゆずもどきの下手糞な歌とギターが聞こえて結局騒音になってる日本と違い、何故か一つの駅に必ず一組だけがパフォーマンスをしていました。

もしかするとスタジオのように出演時間と場所をあらかじめ申請して決めているのかもしれません。

駅構内が常に生のBGMに満たされていていい感じです。

割と年配の人が多いのも日本と違うところかもしれないと思いました。

 

様々な民族のミュージシャンがいるので演奏される音楽もバラエティに富んでいます。

 

私が見たちょっとすごいストリートミュージシャンベスト3

 

第3位

ハープ

館長注:おそらく「アルパ」という楽器と思われます(10/23)

 

背丈くらいある立奏用のハープを奏でるラテン系の男性。

フォルクローレみたいな曲をやっていました。

 

しかし運ぶの大変じゃないかね。

ダブルベースをやってる人も見ましたが、重さは全然違うでしょう。

割り合わない度No.1です。

 

第2位

ビリンバウ

狩猟用の長弓に共鳴体としてツボを取り付けたようなアフリカの楽器。

ストリートどころか演奏してる人を初めて見ましたよ。

ピチカートのように弦を弾いて演奏します(棒で弦を叩いてたかも)。

押さえる位置を変えてちゃんと音程も出る。

見た目どおりアフリカっぽい曲でした。

 

第1位

ソプラノリコーダー

楽器は普通なんだがそれ以外がなんかすごい。

演奏してたのは小汚い格好のおじいさん。

この人、べらぼうに長いエスカレーターの一番下、上りと下りの手すりの間にラジカセを置き、そこから流れる伴奏に合わせて吹いてました。

びみょ〜〜〜〜〜な音程で

初め何の曲だか分からなかったのですがよーく聞いてるとヴィヴァルディの「冬」を演奏している模様。

音程が不安定なのに加えまるで演歌のコブシのような独自のアレンジで歌い上げます。

もはやラジカセの伴奏に意味があるのかさえ疑問です。

私は上からエスカレーターで降りてきたのですが、乗ってる間ずっとこの謎の音楽が響き渡るわけです。このポジションを選ぶとはじいさん只者ではありません。通路と違って急いでその場を通り過ぎることはよほどのことがないとしませんからね。

エスカレーターを降りてじいさんの脇を通り過ぎ、改札を抜けてプラットホームまで来てもまだ聞こえてきます。

ソプラノリコーダー恐るべし。

しかもいつの間にか次の曲に入ってます。

たぶん、おそらくタイスの瞑想曲。

瞑想どころか知らない世界へトリップしそうです。

地下鉄に乗ってドアが閉まるまでこの魔笛の音を聞かされつづけました。

 

日本のゆずもどきどもにも見せてやりたい。

何が何でも聴いてもらおうという恐るべきパフォーマー魂を。

 


 

トレンディ

2002.10.8

 

今ロンドンで流行っているっぽいもの

 

其の壱

紫の服

 

朝や夕方街を歩いていると仕事の行き帰りであろうスーツ姿の人とたくさんすれ違う。彼らの服装を見て気付いたのだが、ピンクのシャツに紫のネクタイを合わせたり、紫のシャツにグレーのネクタイを合わせたり、とにかく紫を取り入れたカラーコーディネイトがとても多い。日本では若いビジネスマンの間でここ数年メジャーになってきた紫を、ロンドンでは老いも若きも着こなしている。BBCテレビのニュースキャスターも紫のシャツに赤系のタイでしゃべっている。さすがにこれはかなり派手だが違和感はない。ちょいとハイソなブティックの並ぶ通りでも紫の服を飾ったショーウィンドウがいくつも目に止まった。

パリ、ニューヨークと並ぶファッショントレンド発信地ロンドンより

今、時代はどどめ色♪

ちなみにロンドンにはMulberry(クワの実=どどめ)という人気ブティックがあります。

 

其の弐

ケバブ

 

ケバブとは長い串に肉をちくわのように塗り固めて焼いた中近東の料理だが、ロンドンではケバブのファーストフード店があちこちで見られた。通りから見えるところにケバブの串が回っているので目立つ。

 

其の参

ヨガ

 

行きの飛行機の中で「ヨガと瞑想の薦め」みたいな短い番組をやっていた。「いつでも、どこでもリラックスできます」とか言って街の喧騒の中でヨガのポーズを決めている人々。ほとんどTVショッピングのノリ。

で、ロンドンに着いたらこれまたTVでヨガの特番をやっていたり、ヨガ教室のCMが流れたり。本屋には新発売のヨガの本の広告が壁に貼ってある。実は流行っているのか、ヨガ。

もしかしたら17世紀にインドがイギリスの植民地にされた反動で

イギリス印度化計画

が21世紀現在進行しているのかもしれません。

 

そういえばリバプールストリートではカレーフェアをやっていた。

 

筋肉少女帯の「日本印度化計画」は実はイギリスを歌っていたのか

そのうちヨガのポーズで黒タクシーを止めるのがトレンドになるかもしれない。

 

ナチュラルハーイ とびますとびますとびますとびます

 

というわけで今ロンドンで最もナウいヤングは

全身紫の服に身を包みヨガのポーズでケバブを食べる

 

 

…そんな人、私は見てません。

 

 


 

序章

2002.10.6

 

ご存知の通り英国は世界地図でいえば日本とほぼ対極にある国ですから

飛行機の直行便でさえ約12時間かかってしまいます。

これだけの長時間閉塞した空間に監禁されるのはかなり辛いです。

 

見ると前の座席にモニターが。

肘掛にはどっかで見たようなコントローラーが。

映画やゲームが楽しめるエンタテイメント装置。

国内便しか乗ったことなかったので初めて見ました。

これは長旅の暇つぶしには救いです。

 

映画は観たいのがなかったのでゲームで時間を潰すことに。

日本のファミコンで発売されていたゲームがかなりの数入っていました。

しかしゲーマーに見られがちな館長、実は一本に深くはまるタイプなので数はこなしていません。

とりあえず知っていた往年の名作

「スーパーマリオブラザーズ」

 

ぺぺっぺっぽぺっぽ ぼん♪

 

ぽぱっぱっぱぴぺぽん♪

 

1−2でゲームオーヴァー

 

かつてはちゃんと全面クリアできたのにあんまりな衰えっぷりです。

 

やる気が失せたので他に知ってるゲームを探します。

 

ストリートファイターU

 

対戦格闘ブームの火付け役となった名作。

館長もブランカ(アマゾンで育った獣人。本名ジミー)でゲーセンでは中堅クラスの強さまでいってました。

これならかなりの時間楽しめそうです。

 

選択ぽっちとな

 

Now loading

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ぷち

 

しーん

 

壊れてるよこれ

 

 

搭乗員に言って何度か調整してもらいましたが

ストUできない

 

結局そのままヒースロー空港到着。

あーしんどかった。

 

入国手続き済ませてロンドン市内へ

 

…と思ったら

本日地下鉄がストライキで運休。

 

そのせいで道路も大渋滞。

 

 

ストUの次はスト中ですか

 

結局宿泊先まで通常1時間かからない所を3時間以上バスの中。

 

その日は近所でロンドン名物Fish&Chips買って部屋で食って寝ました。

 

 

お洒落なロンドン旅行記が始められるかと思ったら

所詮はイヤげ日記ですね。

 

次回はもう少しロンドンっぽいのを予定。

 


 

予告編

2002.10.6

 

ミイラ男にも切り裂きジャックにもオペラ座の怪人にもロビンマスクにもやられずに(やられるか)

無事日本へ帰還いたしました。

 

パスポート期限切れまで1年切ったところで

更新前にどうにかハンコを押してもらうことが出来ました。

 

 

海外行ってないのに何でパスポートだけ持ってたんだって?

 

 

ウルトラクイズに出るためです。

 

東京ドームに入るのに必要だったんですよ。

ま、そこで終わっちまって飛行機には乗れなかった訳ですが。

 

という訳でしばらくはロンドンがらみのネタが続く事になると思います。

 

ちなみに現在、

12時間眠り続けて次の日は一睡も出来ないという

日本最高齢のおばあちゃんのような時差ボケ

にやられてます。

 

現場に復帰できるのか私は。

特別編

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