イサム君の悲劇

〜永遠のアイドル・リカちゃんの男性遍歴〜

(11月18日のコラムを元に新たに調査、執筆したものです。)

 

の写真は2000年に公開された「プラチナウェディングリカちゃん」である。

リカちゃんの隣にプラチナのタキシードを着て立っている男性、名を佐藤イサムという。

長らく永遠のアイドル・香山リカのボーイフレンドとして親しまれてきた彼はいわば「永遠のボーイフレンド」。

 

しかし2001年11月、リカちゃんファンではない我々にさえ衝撃を与えた新製品が発売される。

マタニティリカちゃん

 

リカちゃん発売から30年以上が過ぎ、かつて彼女と遊んだ少女たちの多くが母親となっていることから時間を同調させたパラレルワールドのリカちゃんが発売となったのである。

心憎いことに付属のはがきを送るとコウノトリのように赤ちゃんが送られてくるだけでなく、リカちゃんの腹部をすっきりさせるパーツまでついてくる。

そして公式HPでは彼女の「育児日記」までが公開されているのだ。

その日記には意外な事実が記されていた。

 

子供の父親、即ちリカちゃんの夫の名はフランツ

プラチナのウェディングドレスまで着たイサム君はそれまで名前すら出てこなかったこの男にリカちゃんを奪われるのである。

 

イサム君とリカちゃんの間に何があったのか

そしてリカちゃんを孕ませたフランツとは何者なのか

 

更なる調査の結果、永遠のアイドル香山リカの決して平坦ではない男性遍歴が明らかになった。

現在までに判明している彼女のBFはフランツを含めて5人である。

以下に彼らのプロフィールを紹介する。

 

立花わたる

1967年に発売された初代「リカちゃん」のBF。学校の成績はオール5で女の子たちの憧れの的というできすぎ君。音楽は苦手とのことだが筆記で点を稼いだのだろうか。

好きな花はカトレアとカーネーション、愛読書は「月世界旅行」と「カラマーゾフの兄弟」。小学生の答えとはとても思えない。将来の夢は探検家になること。

彼の所持する秘密の手帳には、大切な資料がたくさん書き込まれているという。もしかしたらリカちゃんに関するあんなことやこんなことも調べていたのかもしれない。

ヘアスタイルはガッチリ固めた七・三(植毛でなくペイントであった)。リカちゃん以上に瞳がキラキラでまつげバッチリという現代っ子には気色悪い顔であった。ごろうという弟がいる。

藤原マサト

1972年発売の2代目リカちゃんのBF。上級生でやはり女の子の憧れの的。テニスや体操をこなすスポーツマンであったらしい。

わたる君との最大の違いは髪が植毛になったこと。やや長髪気味のサラサラヘアで顔もわたる君よりさっぱりしている。これではくどい顔で秘密手帳にあやしい書き込みをするわたる君は相手にならない。

どちらかと言うとリカちゃんの憧れが強く、あまり深い付き合いはしていなかったようである。

佐藤イサム

1982年発売の3代目以降、歴代BFで最長の交際期間を誇る。7月11日生まれのかに座。館長と1日違いである。

リカちゃんより1歳年上だが家が隣同士で幼馴染であった。憧れ先行から幼馴染へシフトするあたり、何かしらの現実に目覚めたらしい。サッカーが好き。

高校生バージョン、ウェディングバージョンと、リカちゃんと共に成長してきた唯一のBF。普通このままくっつくと思うよな…。

しかしリカちゃん大学生の時点で「本命は不明」となっていることから、高校卒業以後、イサム君との関係は地下に潜伏または消滅したと考えられる。

滝沢駆(かける)

イサム君との高校生バージョンが発売されていたにもかかわらず、2000年に発売された4代目BF。

7月15日生まれのかに座。館長と3日違いである。リカちゃん(おうし座)はかに座と相性がいいのか?中学2年生で歴代BFの中ではリカと最も歳が離れている。憧れの先輩は卒業したんじゃなかったのか?

サッカーとギターが趣味とわたる君以来の文武両道キャラだが、「文」が純文学でなくわたる君が苦手だった音楽であるというところに、流行の変化が感じられよう。

彼の出現によってイサム君とは一度別れて後によりを戻したことが推測される。

フランツ・シブレー

23歳の時、香山リカは外交官となってフランスへ渡った。そして24歳の時にこのフランツと交際を開始し、1年後結婚する。

彼もまた日本人とフランス人のハーフである。

そしてリカちゃん30歳の2月11日に女児をもうける。赤ちゃんはフランツ立っての希望により、母親と同じ「リカ」と名付けられる。目下の楽しみは娘を風呂に入れること。

ここまで公開されているにもかかわらず、現在までのところ彼の姿を見たものはいない。そしてこの時点でもはやイサム君はカケラも出てこない。

 

ここまででリカちゃんの男性遍歴をまとめると

わたる→マサト→イサム→駆→イサム→フランツ

 

なにげに多くはないか?

リカちゃんって女の子の理想を体現してるんじゃなかったっけ?

少女漫画の主人公でこんなに波乱万丈な男性経験の持ち主がいるだろうか?

 

さらに謎なのは夫フランツの姿が未だに公開されていないことである。名前しか出ていないぽっと出の人物に永遠のアイドル香山リカの夫としての地位を与え、娘に母と同じ名前をつけるという複雑怪奇な設定にしたのは如何なる事情によるものだろうか。

ここで当館は一つの仮説を立ち上げた。

 

「リカちゃん」は将来、

2代目にシフトするのではないか?

 

35年以上も国民的着せ替え人形として不動の地位を保ってきた香山リカ。

彼女がずっと小学5年生の11歳であった間に世の中は発売当初から想像もできない世界に変貌してしまった。

5回にわたるモデルチェンジで最初とはまるで別人になってしまったリカちゃんだが、世間の変化はそれを上回る激しさ。

プロポーションやプロフィールのマイナーチェンジではもはや対応しきれなくなってきたのではないだろうか。

 

両親ともにフランス人と日本人のハーフである2代目リカは、やはりフランス人と日本人とのハーフということになる。

フランス人形に代表される西洋人形の流れを汲みながらも日本人のアイドルでなければならない「リカちゃん」には、このステータスは放棄しがたいものであったのではないか。

純粋な日本人であるイサム君や駆君が父親では生まれた子はクォーターである。子供が理解するにはクォーターはややこしすぎると考えたのではないか。

 

「父はフランス人、母は日本人のリカちゃん」というステータスを母から受け継ぎ、全くの別人として新たな設定も加えられる。

 

この推論が当たるかどうかは、2代目が成長する10年後あたりまで待たねばならないが。

ともかく「永遠のボーイフレンド」かと思われていた佐藤イサム君は、別れのエピソードの一つもないままに葬り去られてしまったのである。

 

人形でさえこの有様、現実の「永遠に愛してる」がいかに何の保証もない言葉であるか改めて認識し、イサム君に同情の涙を禁じえないのである。

 

 

「リカちゃん」は潟^カラの登録商標です。

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