VSヤマカガシ

2000.7.某日

 

仕事を終えて車に向かって事務所の裏を歩いていると目の前の茂み(事務所の裏は竹やぶ)がカサカサと。

ヘビだ。

黒いヤマカガシ。

別段珍しいことでもないのでそのまま車に向かって直進。

 

ヘビも車に向かって直進。

 

おいおいそっち逃げんなよ。

 

あーあ車の下入っちゃったよ。

棒でつついて追い出そうかな。

 

っておい

 

ちょっと

 

何タイヤ上ってんだおまえは

 

待てよ

 

どこ入ってんだよ

 

ヘビ、タイヤとボディの隙間からなんとエンジンルームへ侵入。

 

このまま車動かしたらどうなるんだ!?

 

とてつもなくイヤな想像が脳裏をよぎります。

 

ヘビもそげなとこで蒸し焼きになって生涯終えちゃったら

車にウロコ生やすくらい呪っちゃうに違いない。

 

とにかく車をいじれる人に協力を要請しよう。

 

というわけでそーっと車走らせて近所にあるなじみの整備工場へ。

 

「すいませーん、ヘビ入っちゃったんですけど〜、前分解してくれませんか?」

 

 

車屋の兄ちゃん「・・・・えっ・・・・・・・。」

 

 

微妙な笑いを浮かべる兄ちゃん。

 

 

まずはボンネットを開ける。

 

いた。

 

エンジンの間でとぐろ巻いてやがる。

 

毒ラスカル、尻尾をつかんで引きずり出す。

 

ヘビ、ウロコを逆立てて抵抗。

 

尻尾を離すとさらに奥へ逃走。

 

 

ボンネットの中の迷路をぐるぐる逃げ回るヘビ。

 

 

 

 

そうそう、

 

あまり認識されてはいないようですが、

 

 

 

 

 

ヤマカガシは毒蛇です。

 

 

下手にかまれると死にます。

 

 

まあよっぽど深くかまれないとそこまでいかないんだけど

それでもやっぱり頭の位置を把握せずに手を出すのはかなり危険です。

 

 

というわけで

毒ラスカル、ついに道具(竹ざお)投入。

高等動物の威信を得物に託します。

 

 

隙間から見える胴体を突っついて広いところに追い出す。

 

来た。

そのまま車外へ・・・

 

出ない。

 

バンパーの内側入りやがった。

 

 

ここで今週の目玉

 

最終兵器

車屋の兄ちゃん投入。

 

 

でも兄ちゃん

ヘビ嫌いです。

 

 

しかしそこはプロ根性、

びびりながらもバンパーを分解します。

 

奥へ奥へ逃げるヘビ。

 

兄ちゃん次々バンパー取り外して追い詰めます。

 

 

 

そしてついにバンパーの下から地上へ。

 

やった!

 

コンクリの地面では逃げ込む隙間もありません。

 

 

待てえええルパンんんんんたいほするぅうううううううううう

 

 

車屋に着いてから1時間の格闘の末、ようやく犯人(ヤマカガシ・雌)の身柄を拘束。

 

そのまま裏の田んぼへさようなら。

 

 

 

車屋の兄ちゃん「もう、かんべんしてください」

 

 

 

田舎にいると、信じられんことが起こるものだ。

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