London Zoo(ロンドン動物園) 其の壱 |
1828年開園の歴史ある動物園。生きているものをコレクションした博物館という意味で、昔から博物学研究の最も重要な場です。
1829年に設立されたThe Zoological Society of London(ZSL)によって今日まで運営されています。当初世界中の珍しい動物をコレクションし、博物学研究を発展させるために活動していたZSLですが、現在では希少動物の保護、繁殖活動の世界的なリーダー役として機能しています。動物園のすみずみまでこの理念は浸透していて、日本に比べてべらぼうに高い(£11)入場料も「あなたはZSLの活動を援助しています」と書かれたレシートを渡されたら文句は言えません。パンフ、ガイドブック、その他園内のいたるところで資金援助と動物の寄付を呼びかけています。たぶんギフトショップの売上も活動資金になるのでしょう。
動物の飼育環境もアニマルエンリッチメントの精神に基づき、お客から見て自然、ではなくあくまで動物が自然の活動を行えるように設計されています。最近上野や東山で新築されている動物舎にはここを参考にしている部分が多いような気がしました。それでも動物一頭あたりの住居スペースが日本に比べると格段に広いのですが、これは多分に人間の住環境を反映しているものと思われます。
例によって小さい写真をクリックすると大きいのが見られます。
こんな展示、あんな展示
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ゴリラのケージ。見えにくいですが、上の方でゴリラが寝てます。ジャングルジムのお化けみたいですね。ゴリラが快適なようにといっても別に木を植える必要はないということ。ゴリラに限らず多くの動物がわりとがっしりした檻で飼われています。最近の動物園では檻を使わない展示が増えてますが、実は檻に守られているという心理的な安心感が動物側にはあったりするようです。
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Web of Life(無脊椎動物館)にある何だかすごいセット。ロープの上を良く見るとなんとハキリアリが歩いています。ロープの先はアリの巣があるドームにつながっていて、中でちゃんとキノコ栽培(葉っぱは食べるんじゃなくて、キノコの苗床)してます。アリがロープの上だけを歩いているのは、フェロモンか何かが塗ってあるせいでしょうか。傍らには「手を触れないで下さい。噛みます」と注意書きが。
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「何匹のヘビを見つけられるかな?」と書かれたジオラマ。単体で見るとすごいモザイク模様をしたガブーンバイパーが、落ち葉や土の上ではうまくカモフラージュされていることを説明した展示。アフリカの民家の庭先を再現しているようです。実際こういうところで咬まれる事故が起きている、ということでしょう。ちなみにガブーンバイパーのアップ。 | |
園内には小さい水族館(もちろん絶滅寸前の淡水魚なんかが飼われている)がありますが、その中に生き物のいない水槽が。上は死滅したサンゴ礁、下はゴミだらけの海岸を再現しています。おそらく余った水槽を利用しての環境教育です。これは日本の水族館でも使える技ですね。 |
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鳥の雛に人がエサをやらなければいけない時に使うDummy-mummy。間違った刷り込みを防ぐために、本来の親に似せたパペットを手にはめて給餌します。日本でもこういうものを使ってるところをいくつか見たことがあります。 |
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