The Natural History Museum

(自然史博物館)

其の弐

 

巨大生物〜博物館の看板娘たち〜
 正面玄関ホールにずどぉおんと立っている恐竜ディプロドクスの骨格。これぞ博物館といった感じの佇まいですね。
 恐竜コーナーは迷路のようなつくりになっていて、恐竜について学びながら化石を見て歩く構造になっています。かつてはイギリスを代表する恐竜といえばイグアノドンだったものですが、今のイギリス恐竜代表はやはりこのバリオニクスでしょう。映画「ジュラシックパークV」に登場したスピノサウルスに近いといわれ、ワニのような頭と巨大な爪のついた前肢が特徴。
 大迫力、巨大動物オンパレード。ちなみにシロナガスクジラを正面から見るとこんな顔。

 

おやすみからイヤげまで〜博物館の無視できないその他大勢〜
 これぞまさしく3Dアルチンボルド。体が植物でできています。シュヴァンクマイエルの映画に出てきそうです。もちろん最後は枯れて腐って崩れ落ちる(笑)。
 恐竜コーナーの出口で寝ているイグアナ。でなくて、プシッタコサウルスのロボット。通常ロボット恐竜というとその場に止まってるくせに頭や尻尾だけ妙にせわしなく動いて生き物としては不自然極まりないものだが、これは違っていました。肺が伸縮する動きだけでも自然なのですが時折夢でも見ているかのようにぴくっと動くのです。移動できないロボットの制限を最大限にカバーしてリアリティを追求した傑作かと。
 人間のイメージの中で現代に生き続ける恐竜という趣旨の展示では、映画やおもちゃになった恐竜が取り上げられていますが、なんと日本のZOIDがどどーんと展示。

 9/30にオープンした標本棟Darwin Centreには250年にわたって集められたとてつもない量の生物標本が保管されています。しかし一般が通れるエリアはほんの1フロアーのみ。ちょこちょこっと見繕った瓶詰標本が並んでいるだけです。しかしガラス戸を隔てて奥に見えるのは棚に並んだものすごい数の瓶詰。これですよ私の求めていたものはこのマムシ酒の大群こそ大英博物学の真骨頂。そして30分に一度行われるガイドツアーに参加すれば、この酒蔵もとい保管庫に入れます。オープン初日の3回目のツアーに参加した私はたぶん保管庫に入った初めての日本人。スタッフかマスコミに日本人がいなければですが。私のほかに日本人観光客の一団が来ていたのですが、英語を話すのがイヤなのかツアーには申し込まずに帰りやがりました。はっきり言って、参加しなきゃ意味ないよこれ。写真は一般公開ゾーンで唯一私の目をひいた世界一猛毒のクラゲ、キロネックス・フレッケリの標本。小学生の頃ギネスブックで見てから実物を見たいと思っていたので感無量。

 節足動物のコーナーは巨大な虫の模型が特撮セットのように並び、なかなか子供には受けそうな展示になっていました。その中でも一見地味ながら子供がひっきりなしに遊んでいた人気展示物がこれ。ハエが病気を媒介するプロセスを示しているのですが、中央におわしますのはまさしく巻きグソ。別名とぐろ虫。日本だけのものではなかったのですね。私は楳図かずおが発明し鳥山明が世間に広めたものだと思っていましたが、こんなところでお目にかかろうとは。こうなると、巻きグソの起源を探求せずにはおれませんね。みっちゃんに続くWC展示第2弾が発動するかもしれません。

順路

The British Museum(1)(2)
The Natural History Museum(1)(2)
London Zoo(1)(2)(3)
Extra
倫敦コラム

 

 

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